今年も多くの外国人がJリーグに活躍の場を求めやってきた。昨年はヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタやサガン鳥栖のフェルナンド・トーレスがJリーグを盛り上げたが、今年も新たなスターが発見できただろう。
今回は3人したい。
マルコス・ジュニオール (横浜F・マリノス/FW/26歳)
今年、最も活躍したといってもいいだろう。現在、首位を走る横浜FMの攻撃の核を担うスピードスターはゴールを決めることも、ラストパスを出すこともできる万能型タイプのFWだ。仲川とのコンビの相性もよく、今季は2人でともに15点と得点ランキングのトップを走っている。彼がフィールドの中央にいれば、守りも引き締まりまた、攻撃が渋滞することもない。マリノスの潤滑油と呼べる存在だ。日本文化が好きで左腕には漫画「ドラゴンボール」のキャラクターであるクリリンのタトゥーを入れるほどの大ファン。得点後は「かめはめ波」や「気円斬(きえんざん)」のパフォーマンスを披露し、人気者に。来シーズンも活躍に期待したい。
ダビド・ビジャ(
ヴィッセル神戸/FW/38歳)
やはりこの男は別格だった。今季、神戸に電撃加入したスペインの世界的ストラ
イカーは
Jリーグでも異彩を放った。今年で38歳となったが、そのワールドクラス技術は衰えることなくゴール前での鮮やかな切り返し、そして豪快なフィニッシュで12ゴールを挙げ、日本の
フットボールファンを大いに魅了した。先日、今シーズン限りでの引退を発表したが、まだまだプレーを続けることができるだろう。本人は「サッカーに引退させられるのではなく、自分の意志で引退したい」とコメント。現役最後の花道に日本を選んでくれたことに感謝の意を表したい。
ディエゴ・オリヴェイラ(
FC東京/FW/29歳)
今シーズンは
永井謙佑とツートップを組み、得点を量産。相手を背負いながらの
ポストプレーや、重戦車のように果敢に攻め上がるスタイルは相手DFにとっては脅威であっただろう。また、
ペナルティエリア内での相手の逆を突くプレーや、両足で蹴れる精度の高さや威力は
Jリーグでもトップクラスの実力だろう。独特なPKの蹴り方も特徴で相手
ゴールキーパーを常に惑わすこともできる。相手の守備陣には非常に嫌な選手という印象を持たれやすいはずだ。来シーズンも活躍に期待したい。